第48回特別ゼミナールのご案内
実行委員長 篠崎公一、実行副委員長 渋谷正則
盛夏の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
この度,下記の要領にて特別ゼミを開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。本特別ゼミナールは2コース同時開講・コース選択制となっております。2日間10コマのTDMの基礎知識を学ぶ基礎コースと、初日全日開講の「症例をもとに薬物動態パラメータと生理的因子の関係」を学ぶ応用コース[Ⅰ]、2日目全日開講の「薬物治療の基礎となる薬物動態と薬効の関係」を学ぶ応用コース[Ⅱ]の3コースを企画しました。
基礎コースでは、昨年3月に出版された「薬物動態学と薬力学の臨床応用;TDMの正しい理解のために(メディカル・サイエンス・インターナショナル)」の翻訳者、監訳者ならびに当該分野の専門家を講師に迎えて、各章の内容を中心にわが国での応用を目的とした解説講義を行います。基礎コースをはじめ他のコースでも参考図書として使用しますので、ぜひ本書をご持参下さい。
今回特別ゼミナールでは応用コースの内容を刷新し、応用コース[Ⅰ]では症例を中心に薬物動態パラメータと生理的因子の関わりおよび病態等の変化と薬物濃度(総濃度と遊離型濃度)推移予測から投与設計への応用を解説します。応用コース[Ⅱ]では薬物動態と薬効の関係、PK-PD解析の基礎を学び、PCを用いたPK-PDモデルから薬効の時間推移をシミュレーションし理解を深めるための講義を予定しています。
これからTDMを始める方、更なるレベルアップを目指す方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。ご多用のこととは存じますがぜひご参加をご検討下さいますようご案内いたします。
記
日時:平成22年 9月4日(土)9時10分 ~ 17時15分
9月5日(日)9時15分 ~ 17時15分
場所:北里大学薬学部 (〒108-8641 東京都港区白金5-9-1)
(北里大学ホームページ掲載マップはこちら)
基礎コース 第1日目 (9月4日)
1. 「薬物動態データ解析~混合効果モデルとベイジアン法の基礎~」
講師:平岡聖樹先生(ブリストル・マイヤーズ株式会社研究開発部門臨床薬理部)
到達目標 : 患者母集団と患者個人の薬物動態解析法を説明できる。
2. 「薬力学と薬物動態学」
講師:鈴木昭之先生(ファイザー株式会社クリニカルファーマコロジー部)
到達目標 : 薬力学モデルの種類と特徴を説明できる。
薬力学と薬物動態学を関連づけた解析法の種類と意義を説明できる。
3. 「腎疾患と透析時の薬物動態」
講師:篠崎公一先生(北里大学薬学部)
到達目標 : 腎疾患および透析時の薬物動態と薬物投与設計について説明できる。
4. 「小児におけるPK-PDに関する考慮事項」
講師:渋谷正則先生(日本医科大学武蔵小杉病院薬剤部)
到達目標:小児の発達にともなう薬物動態の変化について説明できる。
小児の薬物治療の注意点を説明できる。
5. 「免疫抑制薬3種のPK-PDと投与計画」
講師:小林昌宏先生(北里大学病院薬剤部)
到達目標:シクロスポリン、タクロリムス水和物、ミコフェノール酸モフェチルの薬物動態と薬力学および投与設計法について説明できる。
基礎コース 第2日目 (9月5日)
1. 「タンパク結合の影響と遊離型濃度の使い方」
講師:高尾良洋先生(横浜市立横浜市民病院薬剤部)
到達目標:薬物結合タンパクの種類と特徴および遊離型濃度の利用法を説明できる。
2. 「抗てんかん薬のPK-PDと投与計画」
講師:喜古康博先生(藤沢市民病院薬局)
到達目標:抗てんかん薬の薬物動態と薬力学および投与設計法について説明できる。
3. 「抗不整脈薬のPK-PDと投与計画」
講師:小杉隆祥先生(東邦大学医療センター大森病院薬剤部)
到達目標:抗不整脈薬のPK-PDおよびTDMの概要を説明できる。
4. 「抗菌薬のPK-PDと投与計画 (2コマ)」
講師:篠崎公一先生(北里大学薬学部)
到達目標:抗菌薬の二重個別化療法による抗菌薬使用法について説明できる。
応用コース[Ⅰ] 1日目 (9月4日)
「薬物治療の個別化のために、病態等の変化に伴う遊離形薬物動態を予測する」
講師:高橋晴美先生(明治薬科大学薬剤学教室)
川名純一先生(明治薬科大学薬剤学教室)
内容:基本的薬物動態パラメータ(F、Vd、fuB、CLtot、Vd)と生理的因子の関係を明確にする。症例を用いて病態等の変化に伴う薬物の総濃度と遊離型濃度の時間推移を予測(図示)し、最適な薬物投与計画を立案する。
到達目標:薬物毎にPKパラメータの特徴付けを行い、投与設計の個別化に応用できる。
応用コース[Ⅱ] 2日目 (9月5日)
「薬物治療の適正化のために薬物動態から薬効を予測する
-シミュレーションを可能にするハンズオンセミナー-」
講師:松本宜明先生(日本大学薬学部臨床薬物動態学)
内容:薬物治療の基礎となる薬物動態と薬効の関係を学ぶ。PK-PD解析の基礎を学び、持参して頂いたノートPCにより様々なPK-PDモデルをエクセルにより作成し、薬効の時間推移をシミュレーションすることにより理解する。
到達目標:薬物動態と薬効の関係を理解する。
PK-PDシミュレーションを修得する。
(演題名,および講師の先生は変更することがあります)
定員:両日とも各コース50 + 10名(先着順)
(定員を追加:8/11)
*受講者は、日本薬剤師研修センター認定シール6単位(1日参加は4単位)を取得できます。
以下に第48回特別ゼミナールの案内および日程表をPDFファイルとしてダウンロード・閲覧できるようにしてありますので、ご利用下さい。
申し込み方法:
下記の申し込みフォームをホームページからダウンロードし、必要事項を記載のうえ電子メールに添付し、メール件名を「第48回特別ゼミ受講申込」として、研究会代表メールアドレスにお送り下さい。
申込は締切りました
申し込み締め切り:
平成22年8月31日(火) (ただし定員となり次第締め切らせていただきます)
問合せ・連絡先:
薬物治療モニタリン研究会ホームページ内の問合せページからお願いします。
受講料:
一般会員 2日間コース ¥10,000
1日コース ¥7,000(1日目,2日目いずれかの受講)
学生会員 2日間コース ¥5,000
1日コース ¥3,500(1日目,2日目いずれかの受講)
非会員 2日間コース ¥20,000
1日コース ¥14,000(1日目,2日目いずれかの受講)
学生非会員 2日間コース ¥10,000
1日コース ¥7,000(1日目,2日目いずれかの受講)
《受講される方へ》
受講に際しては,関数電卓(メモリー機能があるもの推奨)を各自ご用意ください。また応用コース[Ⅱ]を受講される方は、Microsoft ExcelがインストールされているWindows PCを各自ご用意下さい。なお、受講料には食事代,宿泊費等は含まれません。追って,受講の確認通知と受講料入金方法を電子メールにて送付いたしますので,通知を受領後に受講料をご入金ください。
また受講申込時に研究会への入会手続きを同時にして頂ければ、非会員の方でも会員としての受講料となります。
《お知らせ》
薬物治療モニタリング研究会では随時会員登録を行っております。年会費は一般3000円,学生1500円です。会員登録された方へは,例会,および特別ゼミのご案内を電子メールまたはホームページでお知らせいたします。会員登録をご希望の方は登録に必要な氏名,所属,電子メールアドレスを研究会事務局(Email:info@rgtdm.org)までお知らせください。追って年会費入金方法をご連絡いたします。なおゼミ当日までに会費を納入され、会員登録をされた方の受講料は会員扱いとさせていただきます。
なお、昨年度から連絡方法をインターネットのみに変更いたしますので,以前まで連絡方法をFAX、あるいは郵送で登録されている方は、インターネットメールでの連絡方法をお知らせ下さい。連絡にはホームページの「問合せページ」をご利用頂くと便利です。
特別ゼミナール会場へのアクセス・交通
《会場への交通》
渋谷駅から東口下車 都バス「田87」系統 田町駅行15分 北里研究所前下車
広尾駅(東京メトロ日比谷線)から天現寺橋方面(出口1,2番)下車 徒歩10分
恵比寿駅(JR・東京メトロ日比谷線)から東口下車 徒歩15分または都バス「田87」系統 田町駅行7分 北里研究所前下車
田町駅(JR)、三田駅(都営地下鉄浅草線・三田駅)から三田口下車 都バス「田87」系統 渋谷駅行15分 北里研究所前下車
白金高輪駅(東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線)から恵比寿方面(出口3番)下車 徒歩10分
北里大学ホームページ掲載マップ
会場の北里大学薬学部ホームページに掲載されているアクセスマップは以下のアドレスから参照してください。
http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/map&access.html